Rakugolover’s blog

落語について色々語ります

ハズレると痛い温泉宿での悲喜劇落語

68.温泉旅館望洋楼(桂三枝/現・桂文枝)


温泉好きな人なら分かると思うが、温泉自体は何の問題なくても泊まるところが大ハズレということが結構ある。この噺を聴いてるとそういう思い出がよみがえってきて情けない気分になる。

ストーリーは温泉通をきどる男が客室が隠れ湯だという一部屋しかない温泉旅館に泊まりにいくが、あまりなもてなしの連続で…というもの。主人夫婦と部屋が一緒だったり夕飯代をぼったくられても、若い娘達が温泉に入りに今夜来るという甘言を信じて夜明かししてしまう男のスケベ心に笑ってしまう。コロナ禍で旅行もままならないが、聴くと久しぶりに(まともな)温泉宿に行きたくなる噺だ。

オススメ度 ★★★★


CDあります

桂三枝の笑宇宙(4) https://www.amazon.co.jp/dp/B005UQFRPW/ref=cm_sw_r_cp_api_glt_i_MPE37TNZ04HQC154RHBH