Rakugolover’s blog

落語について色々語ります

バツイチ時代の結婚式風景を落語にしたら

61.またも華々しき華燭の典(桂三枝/現・桂文枝)


バツイチ、バツニと言う言葉が浸透して久しいが、そういう時代の結婚式はどうなる?という疑問を落語に上手く落とし込んでいる。いつも思うが、会話で情景を描く落語という手法に向いているイベントとそうでないのがあって、中でも結婚式は最適だ。

知り合いの3回目の結婚式に招待された男が興味本位で行ってみると、司会も来賓も飽き飽きしていてコメントもおざなりで…というのがストーリー。仲人が次もやるのは嫌なのでもし4回目があったら持ち回りにしてほしいと祝辞で言い出すなど、実際やったら花嫁花婿が怒りだしそうなセリフがポンポン出てきて爆笑もの。結婚式あるあるがふんだんに盛り込まれた、誰でも気楽に笑えるよく出来た噺だ。

オススメ度 ★★★★★


CDあります

桂三枝大全集~創作落語125撰~第5集「STUDYしまっせ大阪弁」「又も華々しき華燭の典」「青い瞳をした会長さん」 https://www.amazon.co.jp/dp/B00005OO0W/ref=cm_sw_r_cp_api_glt_i_AGA5TPFMWJM2SRXFNPQH