死体の扱いが超軽いシュールな落語
67.さいとう(林家彦いち)
プロでも何でこんなこと書いちゃったんだろうと思うような作品をつくってしまうことがあるらしく、この噺もその一つ。死体を巡って右往左往するのは映画「ハリーの災難」に似ているが、死の理由も死体の来歴も分からないのでかなりシュールだ。
万年落選だけど何とか今度の選挙で当選バッチをつけたいお父さんは異様に世間体を気にし、家族にも協力を強いている。が玄関に死体があるのに気付いてからおかしなことに。警察にと真っ当なことを言う奥さんを制し、世間体を気にしすぎたお父さんは死体をどっかにやっちゃおう!と動き始め…というのがストーリー。
何でそんなことするの?と噺を聞いた人全員が思うほど共感できない主人公だが、こういうよく分からない系の噺が好きな人は一度聴いてみてほしい。
オススメ度 ★★★
CDあります