Rakugolover’s blog

落語について色々語ります

まくらは難しい

落語は話の始めに大抵まくらを振る。落語に入りやすくするためだが、これが案外難しい。
まくらで盛り上がりすぎると、肝心の落語がつまらなく感じてしまう。二つ目とか新人が犯しやすいミスだ。ちなみに、なぜ若手のまくらが面白いかというと、彼らが本気で面白いと思ったことを伝えているだけだから。落語の導入部として使いこなしていないので、いざ噺に入ると客は退屈することが多い。


ベテランはさすがにまくらを使いこなしているので、まくらと噺がさながらミステリーの伏線のようになっていて、するっと落語が楽しめるようになっている。
今はまくらだけを集めた本も売り出されているので、こういうのを読んで若手(と一部のベテラン)は勉強してほしいものだ。