Rakugolover’s blog

落語について色々語ります

眠れる落語はどれ?

落語を聴きながら眠ると本当にリラックスできる。がどんな落語でも、またどんな噺家でもOKという訳でもない。

まず噺家から。好みにもよるが、声が高めの人のは向かないと思う。眠りに入るどころか目が覚めてしまう。春風亭昇太の声がそんな感じで、落語が面白いせいもあるが寝ようとしてもつい耳をそばだてて最後まで聞いてしまう(で笑い疲れて眠りに落ちる→結果は同じだか疲労が残るのでおススメしない)。

眠れる落語はどんなのがよいか?ズバリ『寝床』という落語もあるが安眠には向かない内容だ。基本的にあまりドラマティックでない、頭を使わなくても展開が簡単に読めるものがベスト。繰り返しを多用した噺、たとえば『寿限無』、『一目上がり』、『雑俳』などは聴き始めてすぐに意識がなくなること請け合いだ。

または会話が主体の噺もおススメ。夫婦、友人同士の会話メインの落語は情景が想像しやすいのでスッと眠りに入れる。たとえば『尻餅』、立川志の輔の『はんどたおる』、『笠碁』、『花見酒』など。

落語を聴きながら寝る、これの一番いいところは笑顔で眠れることだ。嫌なことがあった日も、いっとき何も考えずただ笑って眠れるのは落語好きの特権かもしれない。もし身近に不眠で薬に頼ってる人がいるなら、試しに落語を睡眠薬代わりに勧めてみてほしい。その際は声が低めの噺家の、ドラマティックでない
落語を選ぶのを忘れずに。