Rakugolover’s blog

落語について色々語ります

歌う落語がもっとみたい!

音曲噺といって、落語の中に効果音として太鼓、三味線が入る噺がある。『七段目』、『稽古屋』、『軒付け』など上方の噺が多い。落語の中で音楽はこういう風に使うものだと思ってたが春風亭柳昇の『カラオケ病院』を聴いて考えを変えた。やればできるじゃん!落語お前〜、という感じ。

『カラオケ病院』は簡単に言えば赤字病院の立て直し策として患者対象カラオケ大会を開催し、出て来る患者は皆持病にちなんだ替え歌を歌うという落語。
この噺が何度聞いても笑えるのは、①病院でカラオケという設定が無理がないよう前半で説明されている事②替え歌の本歌が誰でも知ってる【昴】や【北国の春】である事、が大きいと思う。柳昇亡き後、寄席で誰かやってくれないかなーと思ってるのだが、今のところお目にかかったことがない。
『歌う井戸の茶碗』を産み出した柳家喬太郎とか、歌が上手いのがウリの柳亭市馬とか試してくれないものだろうか。
川柳川柳もいけるかもだが、戦歌とPUFFYでは『カラオケ病院』は構成しにくい。御年87才になるが宇多田ヒカルのヒット曲とか覚えて是非挑戦してほしい。