Rakugolover’s blog

落語について色々語ります

昔気質の洋食屋を舞台に展開されるファンタジー?&人情?噺

86.結石移動症(柳家喬太郎)


初めての店に入った際、常連客と店主がやりとりしてると思わず聞き耳たててしまうことがあるが、そんな雰囲気が漂う落語だ。

ストーリーは、美味しくないと文句を言いつつ連日来る客に軽口をたたきながら洋食屋を長年営む店主、最近身体の具合が思わしくない。医者に行ったら結石移動症という難病と診断され悶々としていたところ、息子が婚約者を連れてくる。が、その婚約者は出前をよく取ってたソープの女の子だった…というもの。

下手するとダラダラ店で会話してるだけの噺になりそうなところ、結石が身体中を移動するという奇病と名医を絡めることで引き締めているのがいい。オチにハリーポッターを掛けてるのが若干ファンタジーっぽいと言えないこともないユニークな人情噺だ。

オススメ度 ★★★★


CDあります

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