仕掛けて反撃パターンをうまく使った落語
多分高度成長期、マンション等がたくさん作られた時代の作だと思うが、古典落語の禁酒番屋に出てくるような攻撃仕掛けて反撃されるパターンを使って日照権問題を巧みに落語にしている。
ストーリーは高層マンションが建てられるのを知った町内会の面々が、地主さんに中止を願いに行くが、逆に一室を優先的に買えるようにするからなどと懐柔されてしまい…というもの。実際はこんなにのどかな反対活動の訳ないだろうが、こんなやりとりがあったら面白いだろうなぁと思わせる出来になっている。
日照権自体があまり社会問題にならなくなったので柳昇の後にやる人がいないのだと思うが、関連したソーラーパネル設置問題等は今も議論の的になっているので、誰かちょっと改変して残してもらいたい噺の一つだ。
オススメ度 ★★★★
CDあります