居場所のないおじさんの為の優しい落語
16.老楽風呂(桂文珍)
落語はもともとアホな人々を笑いながら受け入れる、といった面がある。この噺も会社にも多分家庭にも居場所がないおじさんを笑いつつ優しい目を向けていて、とても好感がもてる創作落語になっている。
パソコンも満足に使えず会社で仕事がないおじさんが、ある日立ち寄った風呂屋で先客の老人から日々気楽に過ごす極意を教わる…というのがストーリー。機械に弱く世の流れについてけないと諦めているおじさんの描写が上手く、全体的にのんびりとした雰囲気が味わえる好作だ。
オススメ度 ★★★★
CDあります
桂文珍14「胴乱の幸助」「老楽風呂」 https://www.amazon.co.jp/dp/B00024ZB6C/ref=cm_sw_r_cp_api_i_QDYYWVKMYHDM5CKC6ZND
DVDもあります
桂文珍+10夜連続独演会+第8夜