犯罪者に優しいご近所に悩む露出狂の葛藤が笑える
74.露出さん(春風亭百栄)
古典落語にはよく犯罪者が出てくるが大抵は泥棒だ。有名どころだと、夏泥、転宅などだが同じ犯罪でも物を盗まない、人の体を傷つけない露出狂を主人公にしたのがこの噺の上手いところだと思う。
長年毎夕6時半に物陰から出てきてコートを広げてるが、誰もキャーっと叫ばなくなったと悩む露出狂。元気がなくなった彼を心配してお巡りさんまで訪ねてくる始末で…というのがストーリー。
露出パフォーマンスをしてもご近所からいつもご苦労様です、と挨拶されるわ、女学生から部活の報告されるはという地域に馴染みまくりの露出狂というシチュエーションが面白い。地域のマスコット扱いになってると知り、もう廃業しようかとしょげる露出狂は思わず慰めたくなるほどだ。
オススメ度 ★★★★
CDあります
春風亭百栄1 https://www.amazon.co.jp/dp/B009YZRY4W/ref=cm_sw_r_cp_api_glt_i_PT8G9C1GA2GGBY3PK32B