Rakugolover’s blog

落語について色々語ります

願いが叶った為に起こる悲劇が笑える落語

46.人生が二度あれば(春風亭昇太)


あの時ああ言っていたらとか、もしあの日間に合っていたらなどと思ったことがない人はいないと思うが、もし時間を巻き戻してやり直すことができたらどうなる?というのがこの落語だ。

ストーリーは盆栽をいじりつつ過去を嘆いている老人が、松の精のおかげで昔に戻り聞きたかったことを聞き、会いたかった人に会うが、思惑とは違って…というもの。

最初に老人の繰り言が延々と続くのが後半過去に戻ったときの良い伏線となっている。特に、母親の死に目に会ってみたら自分は父さんの子じゃないと言われてしまうくだりは秀逸。

オチがループ仕立てになっているのも面白く、人生は一度きりだから後悔しないようにしなきゃと思わせる噺だ。

オススメ度 ★★★★★


CDあります

春風亭昇太2 26周年記念落語会-オレまつり https://www.amazon.co.jp/dp/B001TMEEMS/ref=cm_sw_r_cp_api_glt_i_Y8Y787KF8XNNREWTNG88