Rakugolover’s blog

落語について色々語ります

英才教育された小学生力士の人生落語

39.力士の春(春風亭昇太)


プロのスポーツ選手や芸能界で活躍している人たちの中に、小さな頃から英才教育を受けてきた人が山ほどいると思うが、もし力士でいたとしたら?というのがこの噺のキーポイントだ。

相撲取りにするために毎日ちゃんこにしたり日本酒飲ませたりする横暴な両親に、当初は泣きながら反発していた主人公タカノツメくんが、どういう心境の変化か積極的に力士になるトレーニングを学校でもし始めるのが面白い。おかげで担任の先生は給食でちゃんこを食べないようにとか校庭の砂場で稽古しないようになどと注意しなければならないハメに。

会話にいちいち相撲用語が混ざってくるのが笑えるし、オチもよくできてて楽しく聴ける噺だ。欲を言えば、力士になる英才教育を嫌がっていたタカノツメくんが心変わりした理由が知りたいので、いつか追加して演じてもらいたいものだ。

オススメ度 ★★★★★


CDあります

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