寄席の正月興行に思うこと
正月興行は楽しいけど落語好きを増やす役には立たない。
都内で営業している寄席は通常昼夜入れ替え制(入れ替え無しの寄席もアリ)だが、お正月の時期だけは3交代入れ替え制となる。落語家の稼ぎ時なので仕方ないのだが、客は人気のある落語家を沢山観ることができる代わり、細切れの落語を聞かされることになる。
どこかのお祭りに参加した時のような楽しさはあるがそれだけ。寄席を一歩出ると印象に残る話も落語家も皆無。あー、賑やかだった、で終わる。
落語家も普段より客がいっぱいいて舞い上がるのは分かるが、こういう時に客に覚えて貰おうとするのは無理だと諦めた方がいい。むしろ、誰もやらない短い話をした方が記憶に残るのでは?と思う。正月だからといって初天神ばかり聞かされるのはそろそろ勘弁してほしい。