Rakugolover’s blog

落語について色々語ります

路面電車をキーにしたツンデレ恋物語落語

29.都電物語(古今亭駒治)


かつて東京の中央でも路面電車(都電)が走っていた。その事実をもとに作られているが、実は主役は毎朝駆け込みで乗車するOLと運転手で、都電は要所要所で2人の関係を進める役回りをしている。噺の中でこのOLは都電の運転の仕方に一家言あるらしく、運転手のコーナリングの仕方に文句をつけたりする。が、その陰に好意が伺えるツンデレ彼女の言動に押されっぱなしの運転手のリアクションに笑える。ラストも恋物語らしいオチになっていて、鉄道に興味がなくても笑えてほんわかとした気持ちになれる好作だ。

オススメ度 ★★★★


本出てます

https://honto.jp/netstore/pd-book_25510696.html