買い物につきものの煩わしさを見事に言語化した落語
23.買い物ぶぎ(立川志の輔)
買い物の仕方は人それぞれだが、スーパーやドラッグストアで誰もが一度はどれを買うべきか分からなくて悩む、という経験をしているはずだ。
この落語でも奥さんの代わりに風邪薬その他を買いに来た男が、商品の多さに困って店員を質問攻めにするが、返って混乱してしまう。質問が明後日の方向過ぎて、困惑した店員が苦し紛れにとんちんかんな回答を返すやりとりが爆笑ものだ。商品の種類が多すぎて店頭の説明みても分からず本当にこれを買ってよいものか…と悩む客にも、面倒な客に対応しなければならない店員にも同情できるという、非常によくできた構成となっている。
オススメ度 ★★★★
CDあります※単行本 志の輔らくご的こころの付録