Rakugolover’s blog

落語について色々語ります

落語の中の習い事いろいろ

落語には今ほとんど流行ってない習い事が頻繁に出てくる。義太夫(『寝床』など)、浄瑠璃(『軒付け』、『猫の忠信』など)、清元(『稽古屋』など)と、文字では知っていても実際に聴いたことがある、やったことがある、という人は皆無に近いのではないか。

頻繁に落語に登場する習い事のもう一つの特徴は声を使うこと。ってそれはそうだろう、仕草だけで習い事の稽古風景とか描写するのはちとツライ。『あくび指南』だって長々と語られる状況描写無しにあくびのみでやったら客は首を傾げるだけだろう。

逆に無言・無音で行う(と思われる)生け花、お茶、弓道、剣道なんかは落語に取り入れるのが難しそうだ。

実際江戸時代には道場がかなりあって、町人、農民の習えるところもあったというから、道場を舞台にした落語もあってもよさそうだが、やはり声を使わないのがネックなんだろうか。池波正太郎剣客商売とか落語になりそうな話だと思うのだが、誰か挑戦してくれないものか。