Rakugolover’s blog

落語について色々語ります

新作・創作落語家の葛藤を赤裸々に語る噺

55.天使と悪魔(春風亭百栄)


この噺は次の2点押さえておくとより楽しめます。

1.新作・創作落語家は古典落語と新作・創作落語どちらもできて、状況に応じて演じ分けれる(はず)

2.寄席には番組表や手帳に演目等メモしながら聴いてる主にオジ(い)さんが一定数いる

ストーリーは噺家が客を見つつ新作にするか古典にするか悩んでいると、新作派の悪魔が出てきて冒険的な新作をやるようけしかける。と、古典派の天使が出てきて客の為にも分かりやすい古典落語をやるよう諌める。とまた悪魔が出てきて…というものだが引き合いに出されるエピソードがかなりあからさまで、新作と古典どっちにしようかと悩む噺家の心境がすごく分かって面白い。新作は古典と違ってあまり季節とかの縛りがない分やり易いのではと勝手に思っていたが、そうでもなさそうだ。寄席や落語会でかかったら、1と2を念頭においてぜひ楽しんでほしい。

オススメ度 ★★★★★


CDあります

春風亭栄助 改メ 春風亭百栄 https://www.amazon.co.jp/dp/B002IX8PFY/ref=cm_sw_r_cp_api_glt_i_16H2NP8XKN1DSCHE00GH