Rakugolover’s blog

落語について色々語ります

自分の常識は世間の非常識!とショックを受ける主人公に共感

45.長島の満月(林家彦いち)


故郷から離れて暮らすうち、自分の中では普通だったけれど、ひょっとしてこれ常識でないのでは…と疑いを抱くのはよくあることだ。この噺は本人の体験を交えた自伝的な落語だが、こういう疑いや戸惑いが散りばめられているので客も共感できる構成となっている。

友達に合コンに誘われた安田くんだが、口下手なのもあり上手く女の子たちと話せない。見かねた友人が同世代に共通する給食や流行りのブランドなどの話題を振ってくれるものの、皆と自分の体験が全く異なることに気づいてさらに押し黙ってしまい…というのがストーリー。普通だと思っていたことが違うと判って狼狽える安田くんに笑わずにはいられない。

オススメ度 ★★★★★


CDあります

毎日新聞落語会 林家彦いち https://www.amazon.co.jp/dp/B00DTHIQPC/ref=cm_sw_r_cp_api_glt_i_YMHYMT1E03ZFFKMHJJZT


絵本もあります

ながしまのまんげつ https://www.amazon.co.jp/dp/4097266462/ref=cm_sw_r_cp_api_glt_i_N49SZFYRHE27QJP4R20A