Rakugolover’s blog

落語について色々語ります

聞いてて面白い大阪弁を落語にして面白さ倍増

37.大・大阪辞典(桂文枝)


大阪弁は多分日本で一番有名な方言だと思うが、おばちゃん2人が大阪弁で話しているのを聞いててもまんま落語になるなぁと思わせる力がある。この大阪弁を正面からとらえて創作落語にしたのがこの噺。

転勤で大阪に一緒に行ってほしいと旦那に頼まれた東京育ちの奥さんが、仕方なく辞典を買って大阪弁を学び始めるが返って混乱してしまう。大阪出身の旦那には普通に思える会話も奥さんには日本語に聞こえない。とうとう付録についてる大阪弁問題集で50点とれたら二人で転勤先に行くことに決めるが、妙な問題ばかりで…というのがストーリー。『次の大阪弁を日本語に直せ』という設問に、大阪弁も日本語や!と怒る旦那、何でいちいち大阪の人は他人のアクセントを直すの?と不審がる奥さん。大阪弁の面白さばかりでなく、自分たちでは意識していない大阪人のヘンな振舞いも描写されてて、気楽に笑える楽しい噺だ。

オススメ度 ★★★★★


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