Rakugolover’s blog

落語について色々語ります

前振りなしで気楽に楽しめる、新作落語のお手本

28.ぐつぐつ(柳家小ゑん)


あらすじがかなり知られている古典落語と異なり、新作・創作落語はほぼ初見の客を相手にしなければならない。よって、どれだけ客に違和感を感じさせることなく噺に引き込めるかが重要なポイントになる。

この噺は、屋台のおでんたちが自分たちの人気不人気を割と自虐的に鍋の中で語り合うというもの。各おでんの具が個性豊かに描かれているため、聴いていてイメージしやすく非常に分かりやすい。グツグツという掛け声と相まって、子供から大人まで気楽に楽しめる落語になっている。なお、演じる側でもこの噺は人気らしく、他の噺家が演じてたり三遊亭円丈が「新ぐつぐつ」を作ってかけたりしている。

オススメ度 ★★★★


CDあります

柳家小ゑん千一夜Vol.8「ぐつぐつ・牡丹灯籠42.195km」

https://a.r10.to/hVVTYm