被害者と加害者の鮮やかな逆転が素晴らしい落語
JRの切符購入したことがない人はいないと思うが、オンライン販売普及前は窓口に長蛇の列を作ってイライラしながら待つのがデフォルトだった。
なので、この落語で描かれる駅員とワガママ客の攻防には、誰もがあったあったと心中頷くことだろう。話が脱線しがちなオバサン客や乗り換え先を二転三転させるお爺さん客との会話で進むストーリーは何度聞いても笑えるが、この落語の天才的なところは、夕方居酒屋で被害者だった駅員が、加害者のワガママ客にジョブチェンジしちゃうところだ。昼間相手した客たちと同じようなワガママをアルバイト店員に言い(でも本人は多分そのことに気づいていない)、店長に逆襲されるオチも素晴らしい!
オススメ度 ★★★★★
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