Rakugolover’s blog

落語について色々語ります

砂漠を舞台にしたスゴイ落語

2.砂漠のバー止まり木(三遊亭白鳥)

新作・創作落語の作り手は無意識に日本を舞台に設定してしまうのだが、これは舞台を砂漠にすることで成功している。童謡『月の沙漠』で日本中の小学生に砂漠とラクダのイメージを刷り込んでくれた加藤まさをと佐々木すぐるに感謝!


失恋のショックを紛らわせるため、タクラマカン砂漠に無理矢理後輩を付き合わせた先輩が、ドジってラクダを逃してしまい2人で水を求めて彷徨い歩く羽目になる。諦めかけた時、食堂が現れそこで一息ついた2人。が、そこはバーもあって…というストーリー。こういう、荒唐無稽系の噺は構成が残念な場合が多い(から客の想像力ではついて行けなくなる)が、この噺は構成がしっかりしているため、すんなり受け入れられる。何度聞いても楽しめる秀逸な落語だ。

オススメ度 ★★★★★


CD出てます

http://www.musicteito.co.jp/smartphone/detail.html?id=000000000232&category_code=&page=1


本も出てます

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