Rakugolover’s blog

落語について色々語ります

生き残る新作、消える新作

新作落語の中には『ストレスの海』や『みどりの窓口』など作った当初から受けて今もなお受け続けてるものと、消えていくものがある。

この違いは?

ひとつは笑いのポイントが普遍的だということ。前者は配偶者へのグチ、後者は仕事へのグチがベースになっている。

二つめはオチのつけ方が決まってること。このオチしかない!と思わせる程の高レベルなオチをつける事で完成度が高まってる。

三つめは、これが一番大事だと思うが、自分が客としても楽しめるくらい磨き込んでから高座にかけてる事。新作落語の多くは客の反応を見ながら手直ししている。だから演じてる最中に、"ここで浅草では受けたんですけどねぇ”なんて言い出す。客の反応を見るのはいいが、それに振り回されると落語自体の背骨が揺らいで結果、面白くなくなっていく。

新作落語はこれからもっと需要が増していくと思うので、どうか構成のしっかりした生き残れる作品を落語家には創り出してほしいものだ。